青葉山から下山し、完歩を祝福される田中さん(中央のすげがさ姿)=3日、高浜町(fuプロダクション提供)

 旅行でも移住でもない一定期間の地方滞在を楽しむ「微住」の提唱者で、「微遍路」と銘打ち9月から県内を徒歩で回っていた福井市出身のプロデューサー田中佑典さん(34)=東京都=が3日、福井県高浜町の青葉山を登山して旅を終えた。大野を出発して約1カ月。多くの人との出会いを通じて「地域づくりのヒントを得た」と振り返り、来春にも微遍路第2弾に挑む考えを明らかにした。

 微住者を受け入れる場所の開拓や、拠点のネットワークづくりが今回の旅の目的。9月3日に大野市を出発し福井市、永平寺町、坂井市などを巡り、24日には敦賀市へ。小浜市、おおい町を経て10月2日に高浜町に入った。

 3日は、同町中山の青葉山ハーバルビレッジ駐車場に田中さんが到着すると、今回の旅で知り合った約30人が県内各地から続々と駆けつけた。約20人で一緒に登山し、下山時には支援者らが「福井県縦断完歩 おめでとう」などと書かれた横断幕を用意して待ち構え、田中さんがその下を通りゴールを祝った。

 さまざまな出会い、ハプニングも楽しかったという田中さん。「一番面白かったのは、私のアクションでつながりのない地域の人たちが一緒に歩いたり登山したりして交流できたこと。微住を提唱する中で、互いにもてなし合うことの大切さを私自身が学んだ」と強調する。

 「一期一会ならぬ“一期三会”で、一度だけの出会いに終わらせたくない。次は私が恩返ししないと」。微遍路第2弾は反対の順路で今回行けなかった所にも足を運びたいとしている。

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