ポーランド孤児のレリーフの目録や原画の写真パネルを手にする渕上市長(右)ら=14日、敦賀市の「人道の港敦賀ムゼウム」

 シベリアに取り残されたポーランド孤児が救済され、1920(大正9)年に第1陣が敦賀に上陸してから100年を迎え、孤児たちの東京での滞在先だった社会福祉法人福田会が14日、敦賀市に記念のレリーフを寄贈した。11月にリニューアルオープンする資料館「人道の港敦賀ムゼウム」(同市金ケ崎町)に設置される。

 レリーフは陶板製で、当時の福田会敷地内にあった滑り台周辺で撮影された孤児たちの写真を転写した。福田会の児童養護施設の壁面に設置する大型レリーフを作製するのに合わせ、同じデザインの縦73センチ、横120センチのミニチュアを敦賀市とポーランドにそれぞれ寄贈する。

 敦賀ムゼウムと東京都渋谷区の福田会本部などをオンラインで結び、贈呈式が行われた。福田会の太田孝昭理事長が東京から「レリーフには(孤児たちの)天真らんまんな表情が表れている。救済の史実を共有し、交流を一層深めていきたい」とあいさつした。

 敦賀ムゼウムで目録を受け取った渕上隆信敦賀市長は「レリーフを多くの人に見ていただき、孤児たちを日本で温かく迎えた史実を広く発信したい。孤児たちが結んだ縁を大切にして、両国の友好の発展につなげたい」と述べた。レリーフは近く、敦賀ムゼウムの孤児関連の展示コーナーに設置される。

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