• 乾燥棟に敷き詰められ、天日干しされる杜仲の葉=高浜町小和田
  • 一面に敷き詰められ、天日干しされる杜仲の葉=高浜町小和田
  • 炎天下の中で行われる杜仲茶の原料となる葉の収穫作業=25日、高浜町中山
  • 乾燥した杜仲茶の原料となる葉=高浜町小和田
  • 販売、出荷している杜仲茶=高浜町中山の直売所
乾燥棟に敷き詰められ、天日干しされる杜仲の葉=高浜町小和田

 健康茶として知られる福井県高浜町特産「杜仲茶」の葉の収穫が、京都府と接する同町青郷地区で本格化している。同町産は甘みがあり、すっきりとして飲みやすいと評判がいい。生育は遅れがちだったが、梅雨明け後の猛暑でぐんぐん成長。生産者は大粒の汗を流しながら葉を集め、天日干し作業に追われている。

 杜仲は中国原産の落葉高木。杜仲茶には、コレステロール吸収抑制や高血圧予防、腎臓や肝臓の働きを助ける効果があるとされる。1985年に高浜の町木に指定され、88年に発足した生産組合が青葉山麓で無農薬栽培してきた。組合員の高齢化を受け、昨年、同地区内にある建築業者「山惣ホーム」(本社同町中山)が生産を引き継いだ。

 地区内に点在する畑で、成木約1200本が栽培されている。お盆明けから収穫が本格化。今年は長雨で生育が危ぶまれたが、連日の猛暑で一気に成長。葉が大きくなり厚みが増してきている。

 同町中山の畑では、生産者が高さ約3メートルの木から、手のひらサイズの葉が生い茂った枝を刈り取っていった。集めた葉を乾燥棟へ運び2、3日間天日干し。50度近い室温の中、葉をかき混ぜしっかりと乾燥させていく。焙煎(ばいせん)し、冷ました後に再び焙煎。これで薬のような香りが和らぎ飲みやすくなるという。

 昨年は台風が相次ぎ、一部の畑が全滅した。同社農業事業部の森田茂樹部長(61)は「葉が大きくなると、その分風に弱くなる。台風が来るまでにいかに成長させ、いかにたくさん収穫するか、そのせめぎ合い」と栽培の苦労を話す。

 関東では杜仲茶が静かなブームとなっているといい、今年は注文が相次いでいる。10月ごろまで収穫を続け、昨年の倍の約1・5トンの出荷を予定している。

 同社本社直売所やホームページで販売。町内のスーパーや道の駅でも購入できる。問い合わせは同社=電話0770(72)5677。

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