遊覧船の上で年縞について解説する中川教授(中央)と北場准教授=9日、若狭町の水月湖

 年縞研究の第一人者、立命館大古気候学研究センターの中川毅教授らによる年縞の解説ツアーが9日、福井県若狭町の水月湖で行われた。遊覧船でボーリング調査を行った地点などを巡り、参加者は年縞の魅力や研究について理解を深めた。

 県年縞博物館(同町)周辺などで自然体験やワークショップを行う県のイベント「水辺で学ぼう!遊ぼう!」の一環。県内外の21人が町観光船レイククルーズの遊覧船に乗船し、中川教授や同センターの北場育子准教授の話に耳を傾けた。

 中川教授は三方湖が天然の砂防ダムとして機能し、水月湖の底が乱れずに年縞が残ったと解説。「7万年前までの年縞がきれいにある。丁寧に数えれば、大昔のことが分かる」と説明した。

 2006年夏の現地調査のエピソードも紹介した。ボーリング調査をしたという地点で「湖とはいえ、周囲の景色で場所を覚えている」と奮闘の様子を伝えると、参加者は興味深そうに湖に目を向けていた。

 真剣な表情で聞いていた吉田朝陽さん(14)=池田町=は「年縞調査の苦労を感じた。もっと調べてみようと思った」と話していた。

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