• 新型コロナ沈静化と早期収束を願った「破魔弓の鳴弦ノ儀」=1日、おおい町名田庄納田終の天社土御門神道本庁
  • さまざまな供物を燃やして新型コロナ沈静化と早期収束を願う護摩祈祷=1日、おおい町名田庄納田終の「天社土御門神道本庁」
  • 新型コロナ沈静化と早期収束を願う「破魔弓の鳴弦ノ儀」1日、おおい町名田庄納田終の天社土御門神道本庁
新型コロナ沈静化と早期収束を願った「破魔弓の鳴弦ノ儀」=1日、おおい町名田庄納田終の天社土御門神道本庁

 陰陽(おんみょう)道の伝統行事「名越祓(なごしのはらい)い・八朔祈祷(はっさくきとう)祭」が1日、福井県おおい町名田庄納田終(のたおい)の天社土御門(つちみかど)神道本庁で厳かに営まれた。参列者約25人が見守る中、布を裂いたり、供物を火に投じたりして厄をはらい、新型コロナウイルスの早期収束を祈った。

 毎年8月1日に、隣接する土御門殿天社宮で営まれる。今年は悪天候の可能性を考慮し、同庁本殿で藤田義仁庁長(87)ら5人が取り仕切った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクを着用して行われた。

 修験者が太鼓を鳴らし、ホラ貝を吹いて神事が開始。赤、緑、黄、白、黒の「五色布」や紅白の重ねもちなどを本殿に供えた。

 神職2人が白、黄色の布を持ち「えいっ」と4回、手で布を裂く「八(や)つ裂(ざき)行儀」や、参列者が大きさ6センチほどの人型の紙を体にあてがう「人形祓(ばら)い行儀」などで、厄をはらった。

 続いて、火をたいてさまざまな供物を燃やす「護摩祈祷(ごまきとう)」、「おーっ」というかけ声とともに空と地面に向かって弦を引き、「びぃん」という音を響かせる「破魔弓の鳴弦ノ儀」で、新型コロナウイルス沈静化と早期収束を願った。

 その後、参列者は玉ぐしをささげ、お神酒を飲み体を清めていた。

 藤田庁長は「この行儀は、特に疫病退散の意味合いが強い。このような時勢だからこそ、しっかりと行い、行事を続けていく必要がある」と話していた。

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