「公演を楽しみにしていた人に見てほしい」と話す山本会長(中央)。パソコンの画面には制作中の動画が写っている

 市販の花火を駆使した創作花火を披露している福井県高浜町の若者グループ「櫓龍(やぐらドラゴン)」が、観客席から見ることのできない舞台裏をまとめた迫力の動画を作った。新型コロナウイルス感染防止のため、出演予定だった「若狭たかはま漁火想(いさりびそう)」が中止になり、代わりに楽しんでもらおうという試み。今年の漁火想で出演予定だった25日午後8時半に、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する。

 櫓龍は今年で結成17年目。町内の若者を中心に42人が所属。市販のおもちゃ花火をいくつも組み合わせ、まるで本物の花火師が手掛けたかのような手筒花火やスターマインなどを披露している。毎年漁火想でのパフォーマンスを楽しみにしている人は多く、今年の公演中止を惜しむ声を受け、動画を作ることにした。

 題名は「おもちゃ花火30万発!? ヤグラドラゴン裏側大公開!!」。観客席と花火を仕掛ける場所は10メートル以上離れているが、動画はメンバーの間近で撮影している。大量の火花を浴びながら点火したり、手筒花火を抱えたりしている様子は臨場感たっぷり。450本の花火をぶら下げた約90メートルの鎖を人力で支え、どういうふうに花火を組み合わせ仕掛けているかなど、主要メンバー4人によるユニークな“副音声”を交えて解説している。

 会長の山本惣一郎さん(37)は「公演を待ち望んでいたたくさんの人に、実はこうなっていたんだという花火の舞台裏を楽しんでもらえれば」と話している。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)