• 専用の道具でシジミを採る組合員=5日、美浜町笹田の久々子湖
  • 大きさを確かめながらシジミを採る組合員=美浜町笹田の久々子湖
  • 久々子湖で採れたシジミ=5日、美浜町笹田
専用の道具でシジミを採る組合員=5日、美浜町笹田の久々子湖

 福井県美浜町の久々子湖で、ヤマトシジミの漁が最盛期を迎えている。地元の南西郷漁協による月一回の合同漁が5日あり、光沢のある黒いぷっくりした殻のシジミを次々と採っていった。

 今年の漁は5月に始まり、産卵期の夏は濃いうまみとぷりぷりした食感が楽しめるという。5日は、武田豊組合長(72)ら10人が腰まで水につかり、熊手の先に籠を付けたような漁具「鋤簾(じょれん)」で浅場の湖底をかいた。湖面に浮かべたザル「トウシ」にシジミを放り込み、砂を振るい落とした。

 トウシには幅11ミリの目があり、小さなシジミは湖底に落ちる仕組み。1人当たりの漁獲量を1日10キロ以内に制限し、休漁区も設けて資源を守っている。他の伝統漁法と合わせ、日本農業遺産に昨年認定された。

 昨年の漁獲量は約3・6トン。ほとんどは組合員らで消費するが、町健康楽膳拠点施設「こるぱ」(久々子)などで味わえる。武田組合長は「今年はシジミの天敵になる外来種の貝が多い」と話し、「昔ながらのシジミ漁と豊かな自然を子どもたちに伝えたい」と力を込めた。

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