• アコヤガイに直径6ミリほどの核を移植する従業員=おおい町犬見の間宮真珠養殖場
  • アコヤガイに核入れ作業を行う従業員=おおい町犬見の間宮真珠養殖場
  • アコヤガイの卵巣に切り込みを入れ、直径6ミリほどの核や外とう膜を移植していく
  • 麻酔で開いたアコヤガイに器具を挟み込み固定する従業員=おおい町犬見の間宮真珠養殖場
  • 麻酔で開いたアコヤガイに器具を挟み込んでいく従業員=おおい町犬見の間宮真珠養殖場
アコヤガイに直径6ミリほどの核を移植する従業員=おおい町犬見の間宮真珠養殖場

 乳白色とその光沢が美しい真珠「若狭パール」の核入れ作業が、福井県大飯郡おおい町内の養殖場で本格化している。ベテランの従業員が、大粒に育つよう期待を込めて丁寧に、かつ手際よく進めている。今季は約10万個が小浜湾内の穏やかな「青戸の入り江」で養殖され、冬には輝きを増した真珠が出来上がる。

 同町犬見の間宮真珠養殖場では、5月13日から作業が始まった。直径7、8センチほどのアコヤガイを、麻酔の入った液体に浸すと貝が開く。そこに器具を挟んで閉じないように固定する。

 次に別の従業員が、細長いメスのような器具を貝の中に差し込んで卵巣に切り込みを入れ、直径5~7ミリほどの核と、1ミリ四方の薄い細胞「外とう膜」を移植。核を中心とした美しい真珠層が出来上がるためには、核と細胞をしっかり密着させることが大事だという。

 核を移植した貝は、作業場近くのいかだで1カ月ほどつり下げ、海に慣れさせてから沖合に移す。成長を妨げるフジツボや海藻が付着しないよう週に1度は高圧の海水を吹き付け洗浄するなど、こまめに管理する。

 この道60年の従業員、木村憲一さん(80)は、美しい真珠が出来上がるよう愛情を注ぐ。「こればっかりは自然次第。悪天候や高水温の日が続かないよう祈りたい」と話していた。

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