• かご網を引き揚げる組合員=25日、小浜市竹原
  • イサザを水揚げする組合員=25日、小浜市竹原
  • イサザを水揚げする勢馬さん=25日、小浜市竹原
  • 透き通ったあめ色の体のイサザ
かご網を引き揚げる組合員=25日、小浜市竹原

 若狭の春の風物詩「イサザ漁」が、福井件小浜市の南川で始まっている。川べりに組まれた足場から、かご網を取り付けた長い竹ざおを垂らす光景は、この時季ならでは。水揚げされたイサザは春の日差しに透き通った体をきらめかせ、ぴちぴちと元気に跳ねていた。

 イサザはハゼ科で、シロウオとも呼ばれる。体長5センチほどのあめ色。水温が上がる3月から4月にかけて、小浜湾から南川を遡上してくる。釜揚げや卵とじのほか、卵の黄身とポン酢での躍り食いが美味という。

 今年は竹原橋右岸に2基の足場が組まれ、同市イサザ採捕組合の組合員が漁をしている。

 好天に恵まれた25日、勢馬次郎事務局長が前日から沈めておいたかごを揚げると、モクズガニや川エビ、クラゲとともに、約200匹のイサザが入っていた。暖冬による早めの遡上を見越し前倒しして漁を始めたが、これまでの釣果はいまひとつ。この日が一番の大漁だった。

 勢馬さんは「年々漁業者が減り寂しいが、春になると体がうずいてしまう」と毎年楽しみにしている。漁期は3月から4月20日までで、例年は3月中が最盛期。勢馬さんは「ピークが遅れているのかもしれない。孫に食べさせてあげたいので、これからに期待」と意気込んでいた。

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