ヒノキの丸太をくいに結びつけて結界を設置する参加者=23日、小浜市の神宮寺

 3月2日に小浜市の神宮寺周辺で営まれる伝統行事「お水送り」に向け、地元住民らが23日、同寺境内で、大護摩法要など神事を営む場所と見学客を隔てる「結界」の設置作業を行った。

 地元の神宮寺区壮年会、鵜(う)の瀬講・お水送り保存会、お水送りサポートクラブのメンバー合わせて25人ほどが参加した。

 結界は大護摩法要で火がたかれる2メートル四方の場所に近づけないようにするもの。青空の下、参加者は地面に打ち込んだくいにヒノキの丸太を手際よく縄で結びつけ、約20メートル四方の結界を完成させた。

 同壮年会の平石稚也(まさや)会長(40)は「今回は年号が令和となって初めてのお水送り。たくさんの人に来てもらえたら」と話していた。

 お水送りは、若狭に春の訪れを告げる小浜市を代表する行事。同寺でくみ上げた御香水(おこうずい)を約2キロ離れた鵜の瀬まで運び、遠敷川へ注ぐ。御香水は地下を通り、奈良・東大寺二月堂の「若狭井」に届くとされる。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、神宮寺境内に消毒液が設置される予定だ。
 

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