若狭町の活性化策について森下裕町長に提言する上中中の生徒=17日、同校

 福井県若狭町上中中の3年生が地域の活性化プランを作成し17日、同校で森下裕町長らに提言した。生徒は、自然を満喫できる観光施設の建設や誘客イベントの開催、特産品の新たな活用方法などを続々と発表。中学生らしい発想に対し、森下町長は「人口減少や少子化が進む中でも、住む人が誇りを持てる町を作っていくことが大切。これからもまちづくりに参加する意識を持っていてほしい」と期待を込めた。

 同校では10年以上前から、総合学習の時間を活用して各学年で地域活性化に向け学習している。今年の3年生は1、2年生時に地域の特徴や課題などを学び、3年生になってからは観光や食、自然などテーマ別の10班に分かれ、プランを作成してきた。

 自然と観光をテーマにした班は「落ち着いて過ごすことができるのが若狭町の魅力」と述べ、カフェやプラネタリウム、図書館などの複合施設の設置を提案した。天井や壁を全面ガラス張りにして、自然を楽しみながらゆったりと滞在できるのがポイント。誘客のターゲットは都会の観光客のほか地元住民で、「観光客が増えるのも大事だが、地元の人が豊かに暮らせることも大切」と訴えた。このほか、同町特産「熊川葛(くず)」を用いたタピオカドリンクを開発、販売しPRにつなげたり、環境省「名水百選」に選ばれている瓜割の水を利用した化粧水を販売し豊かな自然をアピールしたりといったプランが披露された。

 イベント案を発表した西野華歩さんは「3年間の学習で、若狭町は魅力がたくさんあるけれど知名度が低いのが課題だと感じた。SNSなどを活用して来訪者を増やす工夫が必要だと思う」と話していた。各班の発表後、森下町長は「まちづくりに向け、活用できるアイデアはぜひ採用していきたい」と述べ、生徒たちの3年間の学習の努力をたたえた。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。)