• 神主役(中央)の背中を柴で何度もたたいた「柴の実入れ神事」=11日、高浜町青の青海神社
  • 神主役(中央)の背中を柴で何度もたたいた「柴の実入れ神事」=11日、高浜町青の青海神社
  • 神主役をたたき終わった後、辺りに散らばった葉=11日、高浜町青の青海神社
神主役(中央)の背中を柴で何度もたたいた「柴の実入れ神事」=11日、高浜町青の青海神社

 福井県大飯郡高浜町青の青海(あおうみ)神社で11日、伝統行事「柴(しば)の実入れ神事」(県指定無形民俗文化財)が営まれた。氏子たちが神主役の男性をカシやサカキの枝葉で作った「柴」で目いっぱいたたき、今年の豊作・豊漁を祈った。

 柴の実入れ神事は五穀豊穣(ほうじょう)や大漁、諸行繁栄を祈願する行事。遅くとも江戸時代から続いており、近年は毎年2月11日に営まれている。

 この日は同町の青、出合(であい)、関屋、横津海(よこつみ)、日置(ひき)の5区の氏子のほか、町内外の漁業、農業関係者ら約80人が集まった。柴でたたかれる「柴神主」は横津海の氏子からのみ選ばれ、今年は山本仁士(ひとし)さん(64)が担った。

 同神社の山下暢以知(ちょういち)宮司(65)が祝詞を上げた後、「実入れの儀」は開始。山本さんが祝詞を読み上げると、たたき役の氏子7人が立ち上がり「うおー」と声を上げながら、山本さんの背中めがけて何度も柴を振り下ろした。

 たたき終わった後、周りに多くの葉っぱが落ちると豊作・豊漁になるとされており、山下宮司は「今年もよく柴が落ちた。繁栄のしるし」と話していた。柴は氏子が持ち帰り、田畑に立てるなどして豊作を祈るという。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。)