• 地域再生大賞で大賞の表彰を受けたふるさぽの北山理事長(前列中央)らメンバー=7日、東京都内のホテル
  • シンポジウムで活動内容などを語るふるさぽの北山理事長(左から2人目)
地域再生大賞で大賞の表彰を受けたふるさぽの北山理事長(前列中央)らメンバー=7日、東京都内のホテル

 福井新聞社など地方新聞46社と共同通信社が地域活性化に取り組む団体を全国に紹介する「第10回地域再生大賞」の表彰式とシンポジウムが7日、東京都内のホテルで開かれた。増加する空き家問題に対し民間視点でアプローチを続けてきた点が評価され、大賞に選ばれた福井県美浜町のNPO法人「ふるさと福井サポートセンター(ふるさぽ)」に表彰状が贈られた。

 表彰式には、ふるさぽなど50団体の代表者らが出席。実行委員長の佐藤泰造・中国新聞社執行役員企画室長らが表彰した。ふるさぽの北山大志郎理事長は「金融や福祉などの職業を持つメンバーから意見を聞き、活動を深めることができた。全国の空き家対策の手本になるよう精進したい」と話した。

 式には北山理事長のほか、メンバー10人が出席。藤長和哉さん(49)は「地味な活動内容なのに賞をもらえて驚き」と喜び、熊谷誓成さん(45)は「受賞を機に地元に活動をさらに知ってもらい、地域の課題を自分の事として考える人が増えてくれたら」と期待を込めていた。

 ふるさぽは2011年発足。行政と協力しながら、移住希望者と空き家を結びつけるツアーを定期開催しているほか、空き家状況をデータベース化するアプリを開発。所有者が空き家をどうするか早期決断を促すサイトの作成などにも力を入れてきた。

 ふるさぽは、福井県内の候補団体として福井新聞社が推薦した。

■問題意識 地域へ浸透

 地域再生大賞の表彰式後にはシンポジウムが開かれ、大賞に選ばれた美浜町のNPO法人「ふるさと福井サポートセンター(ふるさぽ)」の北山大志郎理事長のほか、準大賞の「あらかわ子ども応援ネットワーク」(東京都)、「日高わのわ会」(高知県)などの代表者らが登壇。それぞれの活動を紹介し、さらなる地域活性化への取り組みを誓った。

 北山理事長は「空き家という社会問題の本質がどこにあるのかを掘り下げた結果、空き家になる前の『川上』に着目した」と述べ、空き家になる可能性のある家に対して対策を講じることの必要性を訴えた。

 これに対し、選考委員の沼尾波子・東洋大教授は「必要な情報を地道に聞き取り、調べきっている。さらに情報をシェアするための仕組みづくりも行っており、全国の自治体で十分活用できる」と講評した。

 また、北山理事長は、近年は小学生が授業で空き家について学ぶようになるなど、空き家に対する問題意識も浸透していると言及。「ふるさぽの活動が地元に認知されるようになった。空き家問題に地域一体となって取り組んでいきたい」と抱負を述べた。

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