• 小麦粉や牛乳、卵を使わず調理したワッフル
  • 週末限定の「カフェ シーズンズ」を開店した太田さん夫妻=小浜市上田
小麦粉や牛乳、卵を使わず調理したワッフル

 福井県小浜市中名田地区の豊かな自然に感動し、東京からIターンした太田直哉さん(43)尚世(ひさよ)さん(31)夫妻が、週末限定のカフェを同市上田にオープンした。牛乳、卵、小麦粉を使わないワッフルを提供。料理の動画配信にも取り組んでいく。山あいの地区だが「ネット環境さえあれば不便はない」。地域コミュニティーの場を目指すとともに「新しいライフスタイルを発信できれば」と話している。

 尚世さんは新宿で人気のビーガン(完全菜食)レストランで店長を務め、フードコーディネーターの直哉さんは同店のメニュー開発に携わる傍ら、雑誌へのレシピ提案などを行ってきた。昨年5月末にレストランを退職し約3カ月間、ヨーロッパのビーガン、ベジタリアンレストランを巡る中で、カフェオープンを思いついた。

 直哉さんは、母親が同地区出身だった縁で、幼いころに何度も訪れていた。尚世さんも「本当に景色がきれいで、すてき。ホタルも初めて見たし、星空も美しい」と気に入り、何より水のおいしさに感動。昨年11月に移住した。

 同地区は市中心部から離れているが「ネット環境があれば働けるし、買い物もできる」。住民の温かい人柄も地区の魅力だと語り、「こちらの玄米、野菜は本当においしい」。都会でせわしなく暮らしていたころと違い、毎日少しずつ移り変わっていく季節に気づける生活を満喫しており、店名を四季を意味する「カフェ シーズンズ」と名付け、昨年12月に開店した。

 丸いワッフルは直径17センチとボリュームがあり、外側はさくさく、中はしっとり。イチゴとイチゴジャム、アイスクリームとホイップクリームをたっぷり載せたメニューもある。アイスもホイップも植物性の材料で作っている。普段アレルギーに気を付けている客もいれば、「インスタ映え」するワッフルに興味があって来る客もいるという。

 もともとは直哉さんの両親が、住民の交流場所にと建てた家。「地元の人の協力もあって開店できた。みんなに愛される場所になれたら」という。集客具合をつかむため、まずは週末限定でのプレオープンとしている。土日の午前11時半から午後5時営業。テーブルは3卓で、桜の時期に合わせたガーデンカフェも考えている。問い合わせ、予約はホームページで。

 家庭菜園、ギンナン拾い、近くで採れたヨモギの団子作りなど、都会に住む人に田舎暮らしを発信する動画も配信中。今後はベジタリアンのインド料理動画なども制作する。

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