クズの根の上で足踏みする児童=28日、若狭町熊川

 福井県若狭町熊川の特産「熊川葛」の寒晒し体験会が28日、熊川地区特産品加工センターで開かれた。地元児童16人がクズからでんぷんを絞り出す作業を行い、生産者の苦労に理解を深めていた。

 県の「もり人づくり事業」の一環で、熊川葛を知ってもらおうと開いた。熊川小3~6年児童が参加した。

 熊川葛は、江戸時代の初めに京都で売買されていた記録が残るなど歴史は古い。戦後、生産が衰退したこともあったが2011年に地元有志が振興会を発足。現在、会員6人が近くの北川水系の水を使って生産している。18年度は約90キロを県内菓子店などに出荷した。

 体験会では、西野徳三振興会長(74)らの指導の下、児童は水に浸したクズの根の上で足踏みし、バケツにでんぷんが混ざった液体を絞り出した。

 液体を何度も布でこし、じっくりと自然乾燥させるといった工程の説明も聞き、近田大翔君(5年)は「振興会は少ない人数で熊川葛を作っていて感動した。大変な作業だと思う」と話していた。

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