• 山城研究の先駆者、大森宏氏の著作が並ぶコーナー=24日、小浜市の県立若狭図書学習センター(川上桂撮影)
  • 山城研究の先駆者、大森宏氏の業績を紹介しているコーナー=24日、小浜市の県立若狭図書学習センター(川上桂撮影)
  • 明智光秀ゆかりの石山城などを紹介している「若狭路の山城」展=24日、小浜市の県立若狭図書学習センター(川上桂撮影)
  • 若狭に関する書籍や県史、市史、町史など故大森氏の著作が並ぶ=24日、小浜市の県立若狭図書学習センター(川上桂撮影)
  • 故大森宏氏
山城研究の先駆者、大森宏氏の著作が並ぶコーナー=24日、小浜市の県立若狭図書学習センター(川上桂撮影)

 嶺南にあった戦国時代の山城にスポットを当てた「若狭路の山城」展が24日、小浜市の県立若狭図書学習センターで始まった。敦賀市から高浜町までの主要な25城をパネルで紹介。明智光秀ゆかりの城もあり、各城の歴史や構造が一目で分かる。若狭の山城研究の先駆者、故大森宏氏=小浜市=の業績にも光を当てている。入場無料で3月1日まで。

 25城は福井新聞で2018~19年に連載された「ふくいの山城へいざ!」の嶺南の城。戦国時代の山城ブームに合わせ、嶺南の城について理解を深めてもらおうと同センターが企画した。

 若狭を治めた武田氏の後瀬山城(小浜市)をはじめ、朝倉氏の度重なる侵攻を防ぎ、難攻不落とされた国吉城(美浜町)、明智光秀らが攻めた石山城(おおい町)などを紹介。堂谷山城(若狭町)は、詳しい記録がなく、城主も不明の謎の城で興味深い。城を守る土塁や堀切の位置を記した地図も添えられ、城の規模がつかみやすくなっている。

 城主や勢力範囲をまとめた地図、当時の年表も展示。若狭国主がめまぐるしく変わっていることが分かり、戦国時代ならではの様子がうかがえる。ブームとなっている御朱印にちなんだ、国吉城と金ケ崎城(敦賀市)の「御城印」といったグッズも並べられている。

 また嶺南でいくつもの発掘調査に携わり、1996年に62歳で死去した大森氏の業績も紹介。ライフワークとして嶺南各地の山城を数多く調査して地図を残し、「山城へいざ!」も大森氏の地図を基にしている。現在でも若狭史研究の基本文献として評価されている著作「戦国の若狭 人と城」をはじめ、福井県史、小浜市史など関わった書籍も多数展示。大森氏が描いた城跡の縄張り図もある。

 担当の渡辺力主任は「案外、自分の住まいの近くにも山城跡がある。興味を持ってもらうきっかけになれば。嶺南に光秀ゆかりの地があることも知ってほしい」と話している。2月11日には「明智光秀と若狭路の山城」をテーマにしたシンポジウムを若狭図書学習センターで開く。入場無料。定員40人で申し込みが必要。

 開館時間は平日午前9時から午後7時、土日は同6時まで。2月17日までの月曜日と同25日休館。シンポジウムの申し込み、問い合わせは同センター=電話0770(52)2705。

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