台湾から訪れた林さん(右)らに、芋団子作りを教わる地区住民ら=福井市東郷二ケ町の「こびり庵」 

 移住ではなく一定期間だけ定住する「微住」の魅力を発信するトークイベントが18日、小浜市加茂のカフェレストラン「アイザワ商店」で開かれる。同市沿岸などの漂着ごみを、衣服やサングラスにリサイクルすることを目指す同市の女性グループ「アノミアーナ」(西野ひかる代表)が企画。微住者に漂着ごみなどの地域課題解決に関わってもらったり、地域通貨といったツールを活用したりするなど、若狭に微住が根付くための方策を探る。

 微住は造語で、観光でも移住でもなく、暮らすようにして一定期間の滞在を楽しむこと。福井市内では、台湾からの微住者を受け入れる動きも起きている。当日は微住を提唱し、日本と台湾の文化交流に取り組む福井市出身のプロデューサー田中佑典さん=東京=をゲストに招く。

 主催するアノミアーナは「ギザギザ湾・美化美化計画」と銘打ち、漂着ごみを分別回収し、企業と連携したリサイクルを目指している。県民の活動を県が支援する「県民ワクワクチャレンジプランコンテスト」に採択され、これまでに嶺南沿岸約70カ所のデータを収集。漂着ごみ調査の進行状況について発表する予定だ。

 おおい町のNPO法人「森林楽校(がっこう)・森んこ」の萩原茂男代表も登壇する。古民家を改修し、地域通貨を採用するなど、同町の無住集落「老左近(おいさこ)」に活気を呼び戻そうと取り組む活動について話してもらう。

 西野代表は、ただ見るだけの観光ではなく、旅先での交流や体験が微住者増加の鍵を握るとし、「微住者に漂着ごみを拾ってもらい、地域通貨を発行するような形もありうる。地域課題を絡めることで見えてくる微住者との関わり方を、トークを通じて探ることができたら」と話している。

 午後1時から「ギザギザ湾・美化美化計画」の現状を報告。同1時半から田中さん、同2時15分からは、萩原代表がトーク。同2時45分から若狭の未来や暮らし方について議論する。定員は20人ほどで、申し込みは不要。参加費は千円。詳細は会員制交流サイト「フェイスブック」内の「ギザギザ湾・美化美化計画」のページで。

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