2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、福井県敦賀市は本年度内に、JR敦賀駅や気比神宮、赤レンガ倉庫など市内9カ所にシェアサイクル拠点を整備する。スマートフォンなどで予約でき、無人で貸し出しや返却を管理するシステムが特徴。4月1日から運用を開始する予定で、敦賀駅からの2次交通充実を図る。

 市によると同様のシステムの導入は県内で初めて。新幹線開業で増加が見込まれる観光客の受け皿の一つとして、敦賀駅から金ケ崎周辺までの周遊性を高める。

 各拠点に、電動アシスト付き自転車計60台を設置する。利用者がスマートフォンなどで個人情報やクレジットカードの情報を登録すると、暗証番号が届き、自転車の車載器に入力すると鍵が開く仕組み。自転車を返却し施錠すると精算される。JR東日本のSuica(スイカ)やJR西日本のICOCA(イコカ)など交通系ICカードも登録できる。

 敦賀市は現在、敦賀駅交流施設オルパーク内にレンタルサイクルの窓口を設けており、年間約4千人が利用している。新システム運用後も、スマートフォンやクレジットカードが利用できない人向けに、敦賀駅周辺に有人窓口を置く予定。

 各拠点整備と運用管理の優先交渉権者として、昨年12月に日本海コンサルタント福井支店を選んだ。同社は金沢市で同様のシステムの実績があるという。

 市は誘客に向け、ポーランド孤児やユダヤ人難民上陸の史実を紹介する資料館「人道の港敦賀ムゼウム」を移転拡充するなど、金ケ崎周辺の整備を進めている。市観光交流課は「電動アシスト付きなので、気比の松原などシェアサイクル拠点を置く中心市街地以外の観光地にも移動できる。周遊バスとの2本柱で、観光客の満足度向上につなげたい」としている。

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