• 「やりましとー」の掛け声とともに力強く矢を放つ森本さん(左)と久保さん=13日、美浜町新庄
  • 神社に出発する弓打ち役の男性ら=13日、美浜町新庄
  • 青竹の弓を準備する住民=13日、美浜町新庄
  • 弓打ちを前に、七つの料理を供える森本さん(左)と久保さん=13日、美浜町新庄
「やりましとー」の掛け声とともに力強く矢を放つ森本さん(左)と久保さん=13日、美浜町新庄

 福井県美浜町新庄の寄積集落に伝わる新年の伝統神事「弓打ち講」が13日、区内の八幡神社前で営まれた。「やりましとー」という独特の掛け声とともに、男衆が的に当たらないように矢を放ち、無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 弓打ち場から15メートルほど離れた場所に直径30センチほどの的を置き、わざと外して矢を射ることで厄を払う習わし。毎年1月9日に行う決まりだったが、住民が参加しやすい形で神事を受け継ごうと、2年前から成人の日に営むようにした。

 今年は久保治さん(51)と森本和馬さん(33)が、矢を放つ役を務めた。はかま姿の2人は、白あえや白餅、甘酒など七つの料理を弓打ち場に供えた。青竹でできた弓を手に立ち上がり、向かい合って一礼。「やりましとー」と声を上げ、集まった住民の合いの手を受け、斜め上を目掛けて交互に力強く矢を放った。

 2人が打ち終えると、矢を拾う役の森本庸一さん(60)が集め、束ねて的に突き刺して神事を締めくくった。

 昨年末、古里に戻った森本和馬さんは「自分に与えられた務めを果たせた。落ち着いた年になってほしい」と話していた。

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