唐仁橋山車の装具が並ぶ展示=敦賀市みなとつるが山車会館

 福井県の敦賀まつりの巡行する山車の一つ、「唐仁橋(とうじんばし)山車」の装具を展示する企画展が、敦賀市みなとつるが山車会館で開かれている。山車の下層に巻く「胴幕」や絢爛(けんらん)豪華な水引幕など、巧みな意匠を楽しむことができる。1月31日まで。

 山車巡行は、室町時代に始まったと伝わり、北前船の寄港地として敦賀が栄えた江戸時代には、多い時で50基ほどが巡行したとされる。現在は戦国絵巻を再現した武者人形などを乗せ、6基が巡行している。

 展示しているのは、かつて唐仁橋山車で使われていた胴幕と水引幕のほか、現在も使っている武者人形の骨組みの3点。

 江戸期から明治初期に作られたと推定される胴幕は、幅約9・3メートル、高さ約1・6メートルの大きさで、異なる色に染めた布を5段につないで作られている。存在が確認された2010年に山車巡行で使って以来、初の展示となる。

 同年まで使われた水引幕は、ボタンと獅子をあしらった絵柄で、江戸時代に活躍した日本画家、円山応挙の下絵と伝わる。また、骨組みは現在、明智光秀の武者人形に使われており、迫力あるしぐさを間近で楽しむことができる。

 観光で敦賀を訪れ、胴幕を鑑賞した大畑公嗣さん=群馬県高崎市=は「素朴ながら迫力が伝わってくる」と感想。同館の堂田英治館長は「昔から立派な装飾を使ってきた山車の歴史に触れてほしい」と来場を呼び掛けている。
 

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