無農薬米の栽培と三方五湖の生態系保全への取り組みで文部科学大臣賞を受賞した三方小の児童たち=5日、若狭町役場

 環境省などが主催する第54回全国野生生物保護実績発表大会で、文部科学大臣賞に選ばれた若狭町三方小の児童が12月5日、町役場で受賞を報告した。無農薬の米作りや三方五湖のコイ、フナの保護の取り組みなど、大会での発表内容を改めて披露。児童たちは「三方五湖の自然や三方小の取り組みに誇りを持ちたい」と喜びを表した。

 ラムサール条約に登録されている三方五湖近くの同校は2009年から、毎年5年生を中心に三方湖につながるはす川上流の田んぼで無農薬米を栽培している。かつて同湖のコイやフナははす川をさかのぼった水田で産卵、繁殖しており、つながりを復活させようと「ゆりかご田」と名付けた田んぼで稚魚を育て、湖に放流している。

 受賞報告会では、5年生児童21人がスライドを使い、田んぼで育成した稚魚を湖へ放流することで資源維持の一助となっている点や、活動の継続により環境が改善し、絶滅危惧種の水草「シャジクモ」が確認されるようになった点、児童たちが自主的に環境学習に取り組んでいる点などを元気に発表した。

 1人ずつ感想も述べ、男子児童は「9年間続く三方小の伝統が評価されて誇らしい気持ち」「放課後や土日にも、自主的に世話をしに通っていた努力が認められた」とにっこり。女子児童は「今後は三方五湖のコイやフナのおいしさをPRする活動も考えていきたい」と意欲を示した。

 森下裕町長は「三方五湖は美しいだけでなく、自然についても多くのことを学ぶことができる勉強の場所。学んだことを忘れずに、五湖を愛していってほしい」と呼び掛けた。

 同大会は、野生生物保護への関心を高めようと、小中高校や団体を対象に環境省と日本鳥類保護連盟が主催。今回は、全国から22校と1団体の推薦があり、審査で選ばれた三方小など10校が11月25日に環境省で開かれた本大会で取り組みを披露した。

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