モデルを務め、今後SNSで「新しい結婚の形」を若狭町から発信するインフルエンサー=17日、レインボーライン山頂公園

 福井県若狭町が交流サイト(SNS)で「新しい結婚の形」をPRする。インターネット上で影響力のあるインフルエンサーに依頼し、「恋人の聖地」レインボーライン山頂公園などで撮影したおしゃれな写真を発信。同性婚をはじめ、結婚記念日などを祝うアニバーサリーウエディングを提案し、町の誘客につなげる。

 町内には、県内で初めて「恋人の聖地」に選ばれた山頂公園や「BRIDAL LAND WAKASA(ブライダルランドワカサ)」など、カップルやパートナー同士にぴったりの施設がそろう。これらを生かして周遊を促すほか、さまざまな夫婦の形の記念写真が撮影できることをアピールしようと、町が初めて企画した。インスタグラマー「村上姉妹」の妹仁美さんと、県認定観光ガイドで福井のPRに取り組む大森さんに依頼した。

 11月17日に全ての撮影を行った。仁美さんと大森さん自らモデルを務め、まずは山頂公園で同性婚をイメージして実施。福井市のフリーウエディングプランナー大嶋さんらが協力し、互いに見つめ合う姿や、性の多様性を表すレインボーカラーの傘を差す様子などを写真に収めた。

 その後はブライダルランドワカサへ。縫製工場もあることから、結婚13周年を祝う「レース婚式」をテーマに、男性モデルを交えて撮影した。また、虹が出やすいとされる三方五湖周辺の県年縞(ねんこう)博物館や若狭三方縄文博物館では、プロポーズや記念日ディナーといった場面をカメラに収めた。

 写真を基に工夫を凝らした投稿を考え、年内から複数回に分けて発信する予定だ。大嶋さんは「記念となるさまざまなシーンが撮れた」と手応えをつかむ。仁美さんと大森さんは「どこも良い景色だった。パートナーと思い出に残る写真を撮れることを発信していきたい」と意気込む。

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