展示された美浜事件の資料=4日、敦賀市の資料館「人道の港敦賀ムゼウム」

 拉致問題に関心を持ってもらおうと福井県敦賀署は12月4日、1990年に美浜町の海岸に北朝鮮の工作船が漂着し、工作員とみられる2人の死体が見つかった「美浜事件」の資料10点を敦賀市の資料館「人道の港敦賀ムゼウム」で展示した。

 北朝鮮人権侵害問題啓発週間(10~16日)を前に実施。水中スクーターや羅針盤、暗視鏡のほか、金日成(キムイルソン)主席と金正日(キムジョンイル)朝鮮労働党書記(ともに故人、肩書は当時)の肖像画が印刷された「赤色手帳」などを展示。来館者や館内ガイド活動などをしていた敦賀高創生部員は、署員の説明を真剣に聞いていた。
 

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