鯖街道走破を記念し写真撮影する参加者ら=19日、小浜市まちの駅

 鯖街道を自転車でたどり、御食国の歴史や文化を感じてもらうサイクリングツアーの商品化に向け11月19日、体験ツアーが行われた。福井県外を中心に自転車愛好家11人が京都市から小浜市まちの駅まで約90キロを走破し、鯖街道の魅力を体感した。

 来春にツアー販売を目指す市の第三セクター、まちづくり小浜が企画した。3グループに分かれて京都市出町柳を出発。鯖街道の中で最短の「針畑越え」ルートを走行した。

 小浜市職員が随行し、かつて物資の取り次ぎが行われた同市上根来など、道中の各所で鯖街道について説明。海産物を運んだだけでなく、人の往来によって文化面で京都や奈良との結びつきを強めたことを紹介し、当時から続く歴史に思いをはせながら進んだ。

 滋賀県からの参加者は「体力的に楽な道ではないが、歴史があり、サバを代表においしい食を味わえるのも魅力」と話した。

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