• 沖縄への日本海側ルートトライアル輸送のため、RORO船に入る県産米を載せたトレーラー=26日、敦賀市の敦賀港
  • 敦賀港へ向けて出発するトレーラー=26日、敦賀市中のJA福井県経済連嶺南米穀低温集出荷施設
  • あきさかりをトレーラーに積み込む担当者=26日、敦賀市中のJA福井県経済連嶺南米穀低温集出荷施設
  • あきさかりをトレーラーに積み込む担当者=26日、敦賀市中のJA福井県経済連嶺南米穀低温集出荷施設
沖縄への日本海側ルートトライアル輸送のため、RORO船に入る県産米を載せたトレーラー=26日、敦賀市の敦賀港

 福井県敦賀港から沖縄県に向けた県産米のトライアル輸送が9月26日始まった。日本海側ルートでの県産米輸送は初めて。継続的な利用を目指し、所要時間やコストなどの課題を検証する。

 トライアルは米穀類など販売の沖食商事(本社沖縄県)が新たな輸送ルート構築などを目的に、福井県と敦賀市、JA福井県、近海郵船(本社東京)が協力して実施。沖食商事によると現在、本州から沖縄県への輸送は東京、大阪、神戸、北九州、鹿児島から全て太平洋側ルートで行われ、日本海側はないという。

 26日は敦賀市中のJA福井県経済連嶺南米穀低温集出荷施設から、あきさかり18トンをトレーラーで敦賀港へ陸送し、近海郵船のRORO船に積み込んだ。県産米は従来、大阪市の大阪南港に陸送し、同港から那覇市の那覇新港へ運んでいたが、今回は敦賀港―博多港―那覇新港のルートで輸送する。

 沖食商事は10、11月と合わせて計3回のトライアル輸送を計画。新輸送ルートの構築による輸送力確保に加え、所要時間や安全に運航できるかなどを検証する。コストは既存ルートよりもやや割高となる見込み。同社の担当者は「沖縄県は離島県で、船が止まると影響を受けやすい。災害時にも物流を止めることはできない。多数の輸送ルート構築を目指しており、トライアルでの実績を検証し定期的な活用につなげたいと考えている」と話している。

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