• 供用開始まで1週間となった「otta」=25日、敦賀市鉄輪町1丁目
  • オープンを1週間後に控えた「otta」
  • 「otta」整備方針などについて説明する関係者
  • 3万冊を超える本をそろえ、独自の書棚空間を構築した「ちえなみき」
供用開始まで1週間となった「otta」=25日、敦賀市鉄輪町1丁目

 9月1日に供用開始となる福井県敦賀市のJR敦賀駅西地区エリア「TSURUGA POLT SQUARE 『otta(オッタ)』」の報道向け説明会が25日、同エリアで開かれた。交流と日常的なにぎわいを生み出す「出会いの場所」の完成が間近に迫り、エリアを構成する各施設の担当者らが思いを語った。

 9階建ての「ホテルグランビナリオTSURUGA」を運営するHifリゾートの中嶋浩社長は「海外からや長期宿泊者の受け入れのため、部屋もベッドサイズも大きくしている」と“ワンランク上のビジネスホテル”をアピール。

 全国的にも珍しい公設書店「TSURUGA BOOKS&COMMONS ちえなみき」では3万冊を超える本の書棚への陳列作業が大詰めを迎えた。丸善雄松堂(東京)の鈴木康友リサーチ&イノベーション本部長は「老若男女の市民が本を通じて『知』と出合い、人と地域がつながる。本から世界に触れる。そんな体験をしてほしい」と述べた。

 小川明・市都市整備部長は「新幹線開業を迎える玄関口として来訪者がくつろげる場としても期待している。それだけでなく市民の普段使いの拠点を目指した」。エリア整備の中核を担った青山財産ネットワークス(本社東京)の松浦健常務執行役員は「市民にとって集える憩いの場所であるとともに、普段使いの中にもぜいたく感を醸し出せたら」と話した。

 同エリアは駅西地区土地活用事業として市有地を官民連携で整備した。ホテルと「ちえなみき」のほか、子育て支援施設「ここるん」や、嶺南初出店となるスターバックスコーヒー敦賀駅前店、飲食棟、芝生広場で構成する。総事業費は29億8千万円。

8月31日に「ちえなみき」ガイドツアー

 敦賀市の知育・啓発施設「ちえなみき」ガイドツアーが31日、同施設で開かれる。担当者は「少し変わった本棚の『ちえなみき』で、本の迷路に迷わぬよう知の冒険の入り口にご案内します」と話している。参加無料。

 ツアーではスタッフによる施設ガイドのほか、3万冊の中からタイトルや表装だけで気になった本を選び、理由を参加者同士でシェアする「一目ぼれ本ワークショップ」がある。施設内に設けられた日本茶専門店「中道源蔵茶舗」のお茶も楽しめる。

 午前10時15分からと、午後5時からでそれぞれ1時間程度。ともに先着20人。申し込みはホームページ(「ちえなみき」で検索)か、電話0770(47)5606。

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