厳しい暑さが続く中、福井県敦賀の夏の定番和菓子「水仙まんじゅう」が市内の菓子店に並んでいる。一口頬張るとひんやりと冷たく、つるりとした食感、懐かしい味わいを目当てに市民らが次々と買い求めている。
水仙まんじゅうは、クズとワラビ粉で作った半透明の生地でこしあんを包む。冷水に浸して食べる習慣から、もともとは「水洗まんじゅう」と呼ばれ、その後今の名称になったという。
敦賀市沢の「アイドルつるかめ」でも40年以上手掛けており、毎年7月初めから9月10日ごろまで販売している。外のテントに木の水槽を置き、竹筒から地下水を流して陶器に入れたまんじゅうを冷やしている。
8月3日は仕事の同僚や家族と訪れた客がその場で食べて舌鼓を打っていた。例年お盆に販売のピークを迎えるといい、社長は「長く続いている敦賀の夏の風物詩を多くの人に味わってほしい」と期待していた。
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